園ではどんなことをして遊ぶのかな?

「よく遊び、よく遊べ」「遊ぶことは学ぶこと」。「遊び」は、園においてとても重要なキーワードのひとつです。
元気な身体、器用な手、見る力、聞く力、話す力。創造性や知力、友達とのかかわりで、社会性も身に付きます。
子どもは、園舎や園庭で夢中で「遊ぶ」ことを通して、からだと心を一緒に成長させていきます。

区分はあくまで目安です。

また、園の環境や方針、地域によっても、遊び方には違いがあります。

乳児のころ

おおむね6ヶ月未満

スキンシップを受けるなど体が触れ合う関わりを通して心地よさを味わい、親しい大人との関わりの中で安定して過ごします。 生理的欲求が満たされることで愛着関係を築きます。

おおむね6ヶ月〜1歳3ヶ月未満

運動機能が発達することにより周囲の人や物に興味を示し、探索活動が活発になります。

※ギッコンバッタン、坂上がり、トンネルくぐり

おおむね1歳3ヶ月から2歳未満

歩く、押す、つまむ、めくるなど運動機能の発達や新しい行動の獲得により、環境に働きかける意欲を高めていきます。指差し、身振り、片言などを使うようになり二語文を話し始めるようになります。

※リズムに乗って動く、プレート落とし、ひも通し

おおむね2歳

歩く、走る、飛ぶなどの基本的な運動機能や、指先の機能が発達してきます。自分の意志や欲求を言葉で表出できるようになります。盛んに模倣し、簡単なごっこ遊びを楽しむようになります。

ボール遊び、縄跳びへび、シールはり・はがし

年少のころ

この時期は知的な力がぐんぐん伸びて、はさみやクレヨンなどの道具を使ったり、自分なりに工夫して遊べるようになります。また、ひとり遊びや平行遊びの時期から、友達やクラスの仲間との集団遊びが始まるのもこの頃です。

おせんべいやけたかな

みんなで輪になり、両手のひらを上に向けます。ひとりが「お、せ、ん、べ、い、や、け、た、か、な」と手のひらを順につついて行き、「な」の手を裏返します。みんなのおせんべいが焼けるまで続けます。昔ながらの遊びですが、仲間とのスキンシップもとれ、素朴で暖かい雰囲気のあそびです。

はさみでチョキチョキ

まず1回の動きで切れる紙テープなどから始めます。慣れてきたら、折り紙や広告を好きな形に切ったり切り抜いたりします。もちろんハサミは幼児用の先の丸いもので、保育者の指導のもとで使用します。

こおり鬼

鬼を一人、あるいは複数決め、他は逃げます。捕まったら「氷」になってしまうので、動けません。他の子にタッチしてもらったら、氷は溶けてまた逃げられます。全員が氷になったら、最初につかまった子が鬼です。

しっぽとり

数人で、ハンカチや紙テープなどを、しっぽのようにズボンやスカートにはさみ、追いかけっこをしながら取り合います。一番多く取った人が勝ちです。

取られてしまったらそこで負けで、取り合いには参加でき無くなります。

その他にこんな遊びも…

  • 砂あそび
  • ねんどあそび
  • がらくた集め
  • かごめかごめ
  • へびおに
  • お絵描き
  • 折り紙
  • 井型ブロック など

年中のころ

この時期にいちばんさせてあげたいのは、仲間や友達との、自由で、ある程度のゲーム性のある遊びです。楽しい遊びのなかのルールを守ることによって、『していいこと』と『悪いこと』という、社会の中でのルールも自然に身に付いて行きます。

お寺のおしょうさん(ロングバージョン)

おなじみ「お寺の和尚さん」も地域によって違いがあるようです。ここでは長いバージョンを紹介します。

  1. お寺の和尚さんがカボチャのたねをまきました
  2. 芽が出てふくらんで
  3. 花が咲いたら枯れちゃって
  4. 忍法使って空飛んで
  5. ぐるぐる回ってじゃんけんぽん!

工作あそび

牛乳パックや空き箱などで、乗り物や、テレビヒーローのベルトなどを自由に作って見立て、ごっこ遊びをします。折り紙や広告紙を組み合わせたり、マーカーで絵をつけたり、子どもなりのアイディアで楽しみます。

形、色集め

「丸いものを探そう!」や「赤いものはどこ?」など、色や形の共通するものを集めたり、通園バスの中などでも、外の風景を見ながら遊べます。

いろおに

鬼は特定の色を指示して、他の子はその色を探しながら逃げます。鬼は、その色にさわっている子はつかまえられません。逃げている時につかまえられた子が次の鬼になります。つかまえられなかった時は、鬼は次の色を指示します。

その他にこんな遊びも…

  • だるまさんがころんだ
  • むしとり
  • つるぴかどろだんご
  • しりとり、なぞなぞ
  • あとだしじゃんけん
  • カード遊び
  • ビーズ通し
  • はないちもんめ
  • 高鬼 など

年長のころ

この時期は遊びの形もそれぞれ個性が発揮され、自分なりに応用することが出来るようになります。社会性も広がり、仲間と協力したり、他の子に手を貸したり、自分より小さな子を気遣ったりする場面も見られるようになります。

たからさがし

先生が簡単な幼稚園内の見取り図を用意します。ちょっとした人形などを隠したら、地図にしるしをつけてあげます。スタートしたら、最初に見つけた子の勝ちです。すこし高いところや、遊具の中などに隠すとなかなか見つからず、楽しいです。見つからなかったら、ヒントをどんどん出していきます。

かんたんドッジボール

地面に丸い円を描きます。内野と外野の2チームに分かれます。外野が内野の子にボールをぶつけ、ぶつかったら外へ。全員が外に出たら、内野と外野を交代します。年少児でもできる、『転がしドッジ』という遊び方もあります。

言葉あそび

年長くらいになると、言葉への理解が深まり、しりとりやなぞなぞの他に、だじゃれや替え歌など、語句を置き換えたり、韻を踏んだりして楽しむことができるようになります。

例『ふとんがふっとんだ』

『♪あばれんぼうのサンタクロース』

楽器を作ろう

園外保育などで拾ってきたどんぐりや砂などを、プリンなどのカップを2つ合わせた中へ入れ、テープで止めます。マーカーなどで模様をつけると、簡単マラカスの出来上がり。歌にあわせてシャカシャカします。

その他にこんな遊びも…

  • 工作あそび
  • どろけい
  • あやとり
  • なわとび
  • 缶蹴り
  • 伝言ゲーム
  • フルーツバスケット
  • リレーあそび
  • あっちむいてホイ!ホイ!
  • 足じゃんけん など